かまぼこ板を国産の杉材に切り替えましょう
価格も下がります。

かまぼこにはなぜ木製の板が必要なのでしょうか?

かまぼこ板の役割は、かまぼこの余分な水分を吸収するためです。
この特性により、かまぼこの独特の食感や風味が生み出され、品質が向上します。
そのため、かまぼこにはなくてはならない存在なのです。

かまぼこ板に使われる木材について

現在、かまぼこ板の多くは輸入材の白いモミの木が使用されています。
かつては、国産の白いモミの木が一般的に使用されていましたが、自生のモミが減少したことにより、供給不足となり
輸入材(カナダ、スイス、ドイツなど)に頼っている状況です。
なぜモミの木を使うのでしょうか?
その理由は、かまぼこ板は白いほうが良いという固定観念があるためです。
しかしながら、輸入材の価格は高騰しており、かつてないほどの価格上昇が起こっています。

左)従来のかまぼこ板(モミ)と 右)杉のかまぼこ板

もっと国産杉を利用しよう

そこで弊社では日本国内に非常に多く有る杉材を使用することを勧めています。
日本の山林には戦後に大量に植林された杉があり、大量の杉が伐期に来ています。
また、杉材は価格が比較的安定しており、コスト面でもメリットがあり価格も下がります。
このような利点から、杉材を使わない手はありません。

日田杉

日田杉の丸太

地球を守るための杉材の役割

現在、世界は持続可能な開発目標(SDGs)を掲げ、CO2排出削減や環境保全に向けた取り組みが進められていますが、
国内で利用可能な材料は国内産のものを優先すべきであり、輸入材を国産の杉材に切り替える、
それだけでもCO2排出量を減らすことが出来ます。

また、国産杉材を利用することは海洋環境の改善にもつながります。
国産杉材の利用が増えることで、持続可能な森林経営が促進され
森林から海へ良質なプランクトンが供給されます。
これにより海洋生態系のバランスが保たれ、海洋環境の改善に寄与します。

かまぼこ板は海と山をつなぐ架け橋


かまぼこ板は、山の恵みと海の恵みをつなぐものであり、その製造過程においても山と海を結ぶ架け橋となります。
杉材をかまぼこ板に使用することで、この山と海をつなぐサイクルが促進されます。
(かまぼこの商品名にも『板魚』(板の上の刺し身)という非常に美味しいかまぼこがありました)

杉材の課題と解決策(色移りや臭いの問題を解決しました)

ただし、杉材をかまぼこ板に使用すると、赤い色が移るという問題がありました。
また、杉材特有の臭いも懸念されていました。
しかしながら、弊社ではこの問題に対処し、色移りや臭いの問題を解決しました。
(薬品等は一切使用していません。弊社の特許技術です。)
現在、全国のかまぼこメーカー様が徐々に杉材を利用するようになり、
安全で安心なかまぼこ板が少しずつ普及しています。

杉のかまぼこ板を使用したかまぼこ。裏面にも色移りはありません

杉の板を使用したかまぼこ

このような背景から、弊社では日本国内に豊富に存在する杉材をかまぼこ板として利用することを提案しています。
「かまぼこ板は白くないとだめ」という固定観念を捨て、国産杉材を使ったかまぼこ板に切り替えましょう。
これは地球環境への貢献にも繋がりますし、日本の林業を支えることにもなります。
国産杉材の利用は、私たちの未来にとって重要な一歩です。

杉のかまぼこ板

杉のかまぼこ板